空間を、つくるプロフェッショナル。01

勝原 敏貴
Toshiki Katsuhara
ディレクター 2008年入社

Point 01 気持ちよく仕事できる環境が大切だから。
まずは、笑顔です。

人もモノも、毎回条件の変わる案件をまとめあげるのは、「コミュニケーション」しかありません。どんな案件にも、大きなプレッシャーがつきものです。工期、予算、様々な課題・難題。何より、絶対に応えたいクライアントからの期待。時に思うようにいかず、落ち込むこともあります。それに負けない強い精神力やリーダーシップはもちろん必要ですが、次第に、多くの人が関わるものだからこそ、関係する全員が気持ちよく仕事できる環境をつくることが成功への最短距離と考えるようになりました。クライアント、現場の職方、業者、チームメンバー。どこでコミュニケーションが滞ってもプロジェクトに影響します。逆に、日頃の会話や、ちょっとでも気になったら解消するということの繰り返しで、今後の仕事にも繋がる大きな信頼が醸成されていく。ディレクションの基本は、コミュニケーション。だから僕も基本、笑顔です。

Point 02 本質を見る。
チーム全員で、見る。

もう一つ、ディレクターの大切な役割は、本質的に重要な点からプロジェクトの重心をブレないようにすることだと思っています。「職人目線でものをいうな」と、昔は叱られました。今思えば、できることとできないことの判断を現場の職方に仰いでいたんですね。でもディレクターの本来の仕事は、クライアントとその空間にとって、もっとも重要なことは何か。そこに常に立ち返りながら、職人をも巻き込んで、実現に漕ぎ着ける最善の方法を見つけること。クライアントの思い、ものづくりのこだわり、工期や費用。全てのバランスを取りながら形にしていくのは簡単なことではありませんが、チーム全員が同じ方向を向いていれば、必ず方法は見つかります。「困った時は、勝原に任せれば大丈夫」。そう言われるために、この『同じ方向を向く力』をもっと活かせるようになることが、今の目標です。

Point 03 10年を越えて。
これからも、好奇心が原動力です。

入社して10年以上が経ち、だいぶ一人前に近づきました。でも、未だに新しいこと、学ぶことの連続です。法規も変われば、新しい素材も出てくる。些細な納まりにも先輩に聞いて学ぶこと、職人さんに教わることがたくさんあります。でも、それは待っていても降りてこない。好奇心を持ち、疑問を持つ。それを素通りせずに尋ねる勇気を持つ。これは施工に限ったことではなく、店舗の業態やテナントなどのソフトな情報の取り方や、デザインへの感性を磨くことなど、ものづくりとビジネスの全てに通じると思っています。クライアントに期待された以上の提案をするために、学んでいくことはたくさんありますね。