空間を、つくるプロフェッショナル。02

坂元 悠Haruka Sakamoto
アシスタントデザイナー 2016年入社

Point 01 設計はデスクワークだけど体力勝負の仕事。
全身全霊で取り組んでようやく一つの物件ができあがる。

もともと、空間をつくりたいと思って仕事を探していました。その場所を訪れた人が、ここにきて良かったと思えるような経験を生み出す仕事がしたかったんです。いまは幸い設計室に配属されていますが、たとえ設計の仕事でなくても、最終的にどのような空間をつくるかを考える仕事に就ければ、きっかけは他の仕事からでもいいと思って入社試験を受けていました。積んだ経験が、図らずも様々な場面で役に立つことがあると思ったので。天然社では、入社してすぐに1つの物件の隅々までかかわることができ、いい意味で驚きましたが、実は、それ以上に設計という仕事の、泥臭さにびっくりしました。デザインや設計を仕事にすると、頭をフル回転させ全神経を注いで、何とかひとつの物件を生み出すことができるのです。学生時代には知りえなかった、実物の「空間」をつくる大変さを、この仕事に就いてはじめて知ることができました。

Point 02 性別も年齢も関係ない。
良いものをつくるために、
時間をかけこだわりぬくことが必要だと思います。

入社数年の若手に、担当者として仕事をまかせてくれる。同じような業界に就く、周囲の人を見渡しても、天然社はとても恵まれた環境だと思います。ただ、まだまだ引き出しの少ない私では、毎日体当たりするほか、何かを生み出す手立てがありません。クライアントの要望はどこにあるのか。意匠設計したデザイナーが実現したいことは何だろう。設計の仕事は空間をデザインするというだけでなく、建物の構造を踏まえたうえでの詳細な設計も必要なため、考えることは多く、一日中図面と向き合うこともしばしば。忙しいときは何日も終電で帰る日が続くことも。でも、それを嫌だと逃げだしては、良いものができる力も身につかなければ、実際に良いものもつくれません。社会人としてはまだ半人前の私ですが、設計の仕事をする身としてはきちんとプロでありたい。だからこそ、この設計で喜んでもらえるか、驚きはあるか、満足して頂けるか、と常に真剣勝負で臨みます。その日々を繰り返し、物件が引き渡され、クライアントが笑顔になる瞬間を見ることができた時は今までの苦労は吹き飛ぶほどの喜びが待っています。

Point 03 最初に担当した物件を超える。
それが当面の目標です。

入社してから最初に経験した仕事は、関西に初出店するクライアントの案件でした。プロジェクトの途中から、メイン担当として図面作成やクライアントとの窓口も任せてもらえるようになりましたが、初の関西エリア出店ということもあり、かける思いやこだわりも非常に強くていらっしゃいました。経験が浅い私は至らぬことも多く、何度もおしかりをいただくこともあったのですが、それでも、一度も投げ出そうとは思いませんでした。そこで諦めたらプロ失格どころか、二度と成長することはできなくなる。完成までの道のりは途方もなく長く感じましたが、完成したときは、言葉では言い表せないほどの感動が押し寄せたのを覚えています。学生時代は図面を描いても、それが現実のものとなって世に出ることはありません。しかし、このプロジェクトは、実際に自分が描いた図面通りに物件が完成し、その中にいま、こうして自分が立っている。私の隣では、クライアントが喜んでいる。こんな経験ができる仕事に就けたのだ、と思うと同時にこれ以上の達成感を味わえる仕事ができるよう、もっといろいろな案件にチャレンジしていきたいと思います。